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駕籠

  • nqc29548
  • 2019年11月18日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年3月12日


 本堂外陣(げじん:参詣者が座る側)の天井からぶら下げていたものです。

 江戸時代、何代目かが晋山式に使用したものだろうと思われますが、詳細は不明です。

 地元の歴史博物館・職員のお話によれば、「嫁入り同様、一度きりの使用だったでしょう」とのこと。

 これほど使用効率の悪い乗り物はありませんので、山寺の住持としては、たしかに非日常のものだったでしょう。


 極めて残念ながら、この度処分しました。第一の理由は激しい虫食いと糞害。防虫対策などそれ相応のことをしたとしても、いずれ近い将来、本堂再建の際には処分を免れません。

 寄贈できる先も見当たらず、ネットオークションに出すことは不謹慎極まります。


 一定の寺格以上でないと使用できなかったことを思えば、残っていることが一つのステータスでもあるのでしょうけれど。

 歴史の重みを感じつつ、これまでの役割に感謝し、合掌。

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