『本朝祖師伝記絵詞(四巻伝)中村法秀ノート』(2026年・私家版)
- 中村法秀

- 7月14日
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更新日:7月15日
そも、『法然上人伝法絵流通』(でんぼうえるづう)2巻が存在しました。嘉禎三年(1237)、詞書きは願主・正信房湛空上人、絵は筑前国源光忠で、鎌倉で制作されたことが判っています。
残念ながら原本は現存しないのですが、写本が完本として残っており、それがこの『本朝祖師伝記絵詞』(四巻伝)で、永仁2年(1294)の成立、久留米善導寺所蔵で善導寺本とも言います。
法然上人の数多い伝記のうち、初の絵伝として、特に項目の立て方が後世の類書に絶大な影響を与えています。以前、『醍醐本』の紹介にも書きましたが、先行する法然上人伝記が『勅修御伝』(法然上人行状絵図・四十八巻伝)として集大成される上で、多大な影響を与えた史料の一つと言えます。
このノートは、詞書(ことばがき)を読み通すことを目的に、井川定慶編『法然上人伝全集』を底本にして語句調べと現代語訳を施したものです。浄土宗『法然上人絵伝集成1』を対照して底本の誤読・意図的な改変を修正しています。
初期伝記ならではの練られていない文章表現が、祖師とお弟子さんたちの距離感を生々しく伝え、末世の私たちに御教えを受け取る姿勢を正してくださいます。
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