nqc295481月4日1 分新春年越の除夜の鐘は、寒波の襲来で例年より寒さがきびしく、されど風がおさまって、独特の静けさの中に新年を迎えました。 鐘撞きはコロナ禍の影響らしく、少なめで23名の参加。 感染防止対策の疲れからくるムードなのか、いつもの浮かれた空気がなく、馴染みの参加者は粛々と鐘を撞き、世間話...
nqc295482020年12月2日1 分仏名会(12月6日・日曜日)は、関係者による法要のみ12月の第一日曜日に開く「十夜会・仏名会(お説教を聞く会)」ですが、今年はコロナ禍のため、関係者(檀家・信徒)の納骨者のみを対象として、短い法要だけを行います。 恒例の「お説教を聞く会」としては開かず、一般参詣者は受け入れません。 ご予定・問い合わせを頂いた方には間際の告知...
nqc295482020年10月8日4 分法味子ども会の関わりで、人形劇や紙芝居、腹話術といった演劇を拝見する機会に何度か恵まれてきました。 演者が聴衆を引き付けていく手法や瞬間を味わい、その凄みを感じられることが楽しみでもあります。 一方、話半ばで演者が自身に帰ってしまうことも、しばしば見受けます。 例えば、オーバー...
nqc295482020年7月19日3 分教学と現場大村英昭先生(他宗→浄土真宗)の有名なフレーズに、「教学なき現場(布教)、現場(布教)なき教学」というのがあります。 堅苦しい教学(教義理論と研究)が現場の信仰土壌の豊かさを排除してしまうことの弊害と、邪説・迷信に振り回されて本来の信仰を失ってきた歴史的事象と愚かさに論及さ...
nqc295482020年7月19日1 分お施餓鬼8月6日午後2時より、お盆の大行事・施餓鬼会(せがきえ)を行います。 日ごろご回向の機会のない霊位、また施主さまは、こぞってご参詣・結縁くださいますよう、ご案内いたします。 新型コロナウィルスの対策のため、お志のあった塔婆の読み上げを2時30分ごろから開始し、お焼香が済んだ...
nqc295482020年6月4日3 分動機づけ増築中の庫裡に書庫を切らせてもらえたので、本棚を整理しながら懐かしい手製の冊子を手にとりました。高校時代に歴史研究部で作った三国志の冊子です。 三国志は、2世紀末~3世紀末ごろの中国。後漢王朝末期の動乱で群雄が割拠し、魏・蜀・呉の三国に分裂して覇権を争い、魏から移行した西晋...
nqc295482020年6月4日3 分分に随いて悪業を止めよ『もろもろの悪いことはやめなさい もろもろの善いことをすすんで行い 自ら心をきよくしなさい これがすべての仏の教えです』 「七仏通誡の偈」という、仏教全般に説かれる教えがあります。 その仏教の一宗派である浄土宗は、阿弥陀さまの本願の力を信じ、念仏を称えて極楽に生まれていく、...
nqc295482020年5月25日2 分月参りで御法語をうちのお寺の地域(檀信徒さん)には、そのお家の先亡のご命日に合わせてご自宅へお参りする習慣があります。 お参りをして世間話をして帰るだけでもたいへん意味深いのです。お勤めの清々しさ、これはしない人には分かりません。 門口から仏間へ。世辞を述べている間にも、その家人のご様子や...
nqc295482020年5月22日1 分開創年代は寛文四年(1664)つい先ほど、考古学(屋瓦等々)を専門にされる方がたまたまお訪ねくださり、当山の鬼瓦の年代を読んでくださいました。 本堂・薬師堂に乗る鬼瓦の年代を根拠に開創年代を仮定してきたのですが、問題の年代は寛文4年であるとご指摘くださいました。 点が4つ下ろされていて(「∴」のようなも...
nqc295482020年5月11日1 分新型ウィルスの中で4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大されてから、檀家宅に訪問する月参りは基本的に休んでいます。 所属する研修会や教化活動の会合は、一切飛んでしまっており、外出の機会もウンと少なくなりました。 ワクチンが出てくるまでは、防ぎようのない状況下、やむを得ないことながら、悶々とした...
nqc295482020年3月11日1 分永代供養一目して呆れました。 新聞の広告欄に「期限のない永代供養墓」とあるのです。日本を代表する大寺院の名が冠に謳われている霊園です。 どうやらご本山が経営に関与する外郭組織のようです。 その告知自体が矛盾していることに気付かない人はないと思います。 永代とは、お寺が続く限りという...
nqc295482020年2月24日1 分彼岸会3月21日(土) 春季彼岸会をお勤めします。 今回は新型ウィルス予防の観点から、 檀家・信徒以外の一般の方の参詣はお断りしています。 14:30~おつとめ ※塔婆回向の焼香を終えた人から解散します。
nqc295482020年1月17日1 分薬師さま・観音さま ご縁日2月18日 15時よりご縁日をおつとめします。 西光院は本堂とは別のお堂で薬師さま・観音さまをお祀りしています(「諸堂・寺宝」を参照ください) 大きな特色は、「立て御膳」というお供えをすることです。旬の野菜を単に三方に盛るのではなく、細工を施して仏さまのすがたに見立ててお供...
nqc295482020年1月15日2 分古典臨書大学の学部卒業後、大学院に入るまでのブランク1年間に、書を習いに行ったことがあります。 尊敬するその先生の教えは、決して手本を書かないというショッキングなものでした。 自分で古典を見、自分でその筆遣いを探求していく、それこそが本当の書を学ぶ道だと教えてくださいました。 師匠...
nqc295482020年1月2日1 分謹賀新年新しい年の始まりです。 大晦日から元日をまたいで除夜の鐘を撞くのですが、 今年は51名もの方がお越しくださいました。 銘々、静かに新旧の一年を想いつつ、 心を込めて撞いていかれる姿に感じ入ります。 鐘撞きで一年ぶりに会う人も多く、ここでしか会わないので 「また今年も云々」と...
nqc295482019年12月4日1 分涅槃図絵解き前の日曜日(12月1日)。 当山恒例のお説教を聞く会(今回は涅槃図の講説)には 30名ものご参加を頂いてたいへん盛況でした。 お檀家さん、外部の方ともに初参加があって たいへんありがたく、うれしかったです。 準備として、この3ヶ月というもの時間を探しては 仏教入門書や釈尊伝...
nqc295482019年11月28日2 分拝観重文指定のお地蔵さまを訪ねてくださる方があります。 愛好家で、仏像に関するかなりの知識・見識をお持ちであることが多く、教わることばかりです。 当然ながら仏像への関心が第一で、目は拝むよりも美術品を観る目です。あくまでお参りの人と思って受け入れている住職としては、微妙なズレに...
nqc295482019年11月18日1 分念仏を修せん所は、みなこれ予が遺跡なるべし法然上人の最晩年、筆頭弟子の信空上人は、 「師の没後、どこを拠点にして活動すればよいでしょうか」 と尋ねます。それに対する法然上人の答えが標題です。 師は仰います。「遺跡を一ヶ所に定めてしまうと教えが広まらなくなってしまう。生涯をかけて問い求め、伝えてきたお念仏の輪を全国へ...
nqc295482019年11月18日1 分駕籠本堂外陣(げじん:参詣者が座る側)の天井からぶら下げていたものです。 江戸時代、何代目かが晋山式に使用したものだろうと思われますが、詳細は不明です。 地元の歴史博物館・職員のお話によれば、「嫁入り同様、一度きりの使用だったでしょう」とのこと。 これほど使用効率の悪い乗り物は...
nqc295482019年11月7日1 分最古の仏具【喚鐘(かんしょう)】といいます。 だいたいは本堂の裏にあって、法要時の集合や開始の合図に使います。 西光院の仏具の中で最も古く、銘に 「貞享元年(1684) 極月28日」とあります。 開山から20年、第2代法誉上人の時です。 冶工は、五位堂村 藤原周防大掾末次 理左衛門 ...